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原題:It's Not About the Bike
2000年8月
講談社
著者:ランス・アームストロング(Lance Armstrong)
訳者:安次嶺 佳子
1700円
内容(「BOOK」データベースより)
人生は、ときに残酷だけれどそれでも人は生きる、鮮やかに。世界一の自転車選手を25歳で襲った悲劇―睾丸癌。癌はすでに肺と脳にも転移していた。生存率は20%以下。長くつらい闘病生活に勝ったものの、彼はすべてを失った。生きる意味すら忘れた彼を励ましたのは、まわりにいたすばらしい人々だった。優秀な癌科医、看護婦、友人たち、そして母親。生涯の伴侶とも巡り合い、再び自転車に乗ることを決意する。彼は見事に再生した。精子バンクに預けておいた最後の精子で、あきらめかけていた子供もできた。そして、彼は地上でもっとも過酷な、ツール・ド・フランスで奇跡の復活優勝を遂げる―。
感想
最初はツール・ド・フランスの優勝者の本と言う事で軽い気持ちで手に取りました。
ただ、原題にもある通り「自転車の話じゃない」のです。
確かに自転車レースについては実際のライダーならではの文章で綴られていますが、この本のテーマはあくまでも生きること、なのだと思います。
著者のランス・アームストロング氏は生来の挑戦者と言えると思います。
常に何かに挑戦し続ける。分の悪い勝負の中でこそ真の自分を発揮できる。そう言った人物なのだと思います。
それ故に癌との闘いでも彼は守るのではなく攻め続けました。
もしも自分が同じ状況になったなら同じように戦えるだろうか?きっと戦えないと思います。
けれども、かなり高い致死率からの生還者(生き残っただけでなく、復帰後自転車レースの頂点に立つ程の復活を遂げたと言う意味で)が居ると言うだけでとても大きな励みになると思います。
癌は治る。
それを私はこの本から1番強く感じました。
宜しければ是非。